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2025.02.18
その他
製造業において設備の保全は、事業継続計画(BCP)策定における重要な要素としてその注目度を増しています。中でも重量物搬送を担う天井クレーンは、稼働停止が生産ライン全体に及ぼす影響が大きいため、予防保全の徹底が求められる設備の一つです。突発的な停止を回避するためには、適切な潤滑管理が不可欠ですが、従来のメンテナンス品質は作業者のスキルや経験に依存する傾向があるだけでなく、高所や狭所での作業を伴うため、安全性と作業性の両立が課題となります。今回は、こうした課題を解決し、優れた操作性を提供するとともに、異音、摩耗、突発的な停止といったリスクを低減し、安定稼働を担保するための潤滑管理装置についてご紹介いたします。
今回ご紹介する株式会社ヒューテックオリジンの潤滑装置は、自動塗油器です。製造現場で塗油作業が必要となるクレーンのフランジ部、レール部、ワイヤー部をはじめ、コンベア部のチェーンなど、様々な箇所への適量塗油を自動で行う製品まで、回転機器を支える幅広いラインナップを取り揃えています
▼ 目次 ▼
ヒューテックオリジンの潤滑装置が選ばれる理由本稿でご紹介する株式会社ヒューテックオリジンの塗油器は、自動給油機構により、作業員が手動で行っていた給油作業の手間を大幅に削減します。これにより、高所や狭所などの危険な場所での作業を減らし、作業員の安全性を向上させるとともに、メンテナンス時間の短縮にもつながります。また、潤滑装置本体の交換作業も、片手で容易に行えるタイプをご用意しており、現場における作業性を追求した設計となっています。
さらに、自動で適切な量の潤滑油を塗布することで、部品の摩耗を抑制し、交換周期を大幅に延長させえることが可能です。部品交換の頻度を減らすことで、メンテナンスにかかるコスト削減が期待できます。
この潤滑装置は、フランジからレール、ワイヤー、チェーンなど網羅する幅広いラインナップをそろえており多くのお客様に選ばれております。特に過酷な環境下での連続稼働が求められる鉄鋼業界や安全運航を第一とする鉄道業界、効率的な荷役作業が不可欠な海運業など様々な現場における塗油作業が伴う作業の省力化のため活用が進んでいます。
乾式防摩器
CL-10型乾式フランジ防摩器
車輪フランジに固形潤滑材(ワックス)を塗布し、摩擦を低減。 良好な潤滑皮膜を形成することで車輪フランジの摩耗を防止し、車輪を長持ちさせます。特に、潤滑剤が乾式なので、油の使用できない場所のクレーンの潤滑に適しています。あらゆるサイズに取り付けが可能なコンパス型であり、交換も片手で行えるため狭所や足場が悪くても交換作業が容易に行えます。
RVF型レール塗油器
電源、エアー源を必要とせず、天井クレーン走行レール側面へ極微量の潤滑油を塗油します。クレーン1台あたり、2台の取り付けが可能。車輪フランジの摩耗を抑え寿命は未使用と比べ約5倍の期間延長できます。
F型フランジ塗油器
こちらも同様に電源エアー源を必要としません。クレーン1台当たり(塗油器本体+油タンク)×4セットの設置が可能です。未使用と比べ寿命が約7倍となります。
RWF型ワイヤーロープ用塗油器: ドラムのロープ巻き出し、巻き取り時にロープに沿って均一に塗油できます。オイルは別置きのタンクから供給します。
CR-4型チェーン塗油器: チェーンピッチをセンサーで検知し、電磁ポンプを作動させて極微量の油をリンクピンに適確に噴射します。遠隔操作が行えるので、工場内の搬送ラインでもご利用いただけます。
クレーンやコンベアの回転部・摩擦部の塗油作業の自動化や長寿命化が可能です。設備のメンテナンスに関して、お困りごとがございましたら、まずはお気軽にご相談ください