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2025.12.19


近年、製造業や中小規模の事業所において、エネルギー価格の高騰や「2050年カーボンニュートラル」に向けた脱炭素化への対応の関心が高まっています。しかし、現場では日々の生産活動や業務に追われ、具体的にどの設備がどれだけのエネルギーをロスしているのか、どこから手を付けるべきか把握できていないのが実情です。
特に、専任の保全担当者が不在の現場や、老朽化した設備を抱える工場では、「空調やコンプレッサの電気代が高いが、更新予算が確保できない」「突発的な故障リスクに怯えながら運用している」といった悩みが尽きません。また、フロン排出抑制法に基づく点検業務など、法令遵守に伴う管理工数の増加も現場の大きな負担となっています。
そこで今回は、ダイキン工業社が提供する「ウォークスルー診断」によるエネルギーの可視化と、初期費用ゼロで最新設備へ更新可能なサブスクリプションサービス「ZEAS Connect」をご紹介します。現状のムダを専門家の目で洗い出し、コストを抑えながら省エネと業務効率化を同時に実現します。

診断から定期利用・サブスク、メンテナンスまで一気通貫の省エネ対策をご提供しています。「省エネ対策は考えているものの、予算取りが難しい」「管理の手間を減らしたい」というニーズを持つ総務・保全のご担当者様に活用いただいています。
ウォークスルー診断(設備単位プラン)

省エネの専門家が現地を訪問し、空調、照明、給湯器、コンプレッサなどの設備を診断します。
特徴は「手軽さ」と「具体性」です。現状の運用確認と設備チェックを行い、診断後には省エネ提案書にて「運用改善」と「設備更新」の両面からコスト削減策を提示します。中小企業基本法に定める中小企業者であれば受診可能です。
ZEAS Connect(エアコン定額利用サービス)

ダイキンの業務用エアコン(スカイエア、設備用・工場用エアコンなど)を、初期費用0円・月額定額で利用できるサービスです。
最大の特徴は「安心保証」が含まれている点です。期間中の突発的な故障修理費が無料になるほか、動産総合保険も付保されており、天災や事故による損害にも対応します26。飲食店や24時間稼働の工場など、空調停止が許されない現場に最適です。
オプション(フィルター清掃・空気Kireiサービス)
エアコン内部の清潔性を保つためのメンテナンスオプションです。
「フィルターお掃除代行サービス」は、プロが定期的に訪問し清掃を行うため、高所作業のリスクを低減し、省エネ効率を維持します。「空気Kireiサービス」では、分解洗浄や銀イオン抗菌剤の交換、ドレンポンプ等の消耗部品交換を行い、ニオイ抑制と予防保全を実現します。

省エネの専門家が現場を巡回し、設備の運用状況やエネルギー消費の実態を短時間で診断します。
設備単位での診断が可能で、空調だけでなく、ボイラ、コンプレッサ、照明など、工場・事業所の主要設備を幅広くカバーできる点が大きな強みです。


理由① 手軽な診断で「見えないコスト」を数値化
多くの現場では「なんとなく古いから効率が悪い」と感じていても、具体的な損失額までは把握できていません。「ウォークスルー診断」では、設備ごとのエネルギー使用量を把握し、設定温度や照度の適正化といった「費用をかけない運用改善」から、高効率機器への更新による削減効果までを定量的に提示します。例えば、空調の設定温度適正化やフィルター清掃だけで改善できるポイントもプロの視点で指摘します。
理由② 診断から「予算確保」までの導線がスムーズ
診断結果に基づき、補助金(省エネルギー投資促進支援事業費補助金など)を活用した更新提案や、後述するサブスクリプションサービスの活用など、貴社の財務状況に合わせた最適なプランを立案支援します。診断費用は1設備あたり5,720円(税込)と安価で、コスト削減効果が診断費用を上回るケースも多く、決裁が取りやすいのも特徴です。


「ウォークスルー診断」で更新が必要と判断された場合、初期費用不要の定額利用サービス「ZEAS Connect」を活用することで、キャッシュフローを圧迫せずに設備を一新できます。

効果① コストメリット(初期投資ゼロ・経費処理)
最新の省エネエアコンを導入することで、古い設備と比較して大幅な電気代削減が見込めます。また、機器本体と工事費用が月額料金に含まれているため、まとまった初期投資が不要です。月額利用料は賃貸借処理(経費処理)が可能であり、資産計上の手間や固定資産税の負担を軽減できるため、経営的なメリットも非常に大きいです。
効果② 管理工数の削減
IoT端末を活用し、3ヶ月に1回義務付けられている「フロン簡易点検」を自動化・遠隔監視します。従来、担当者が目視で行っていた点検記録や台帳管理の手間が不要になり、専用サイトでいつでもデータを確認・出力できるため、管理工数を劇的に削減します。
効果③遠隔監視で自動化
IoTによる遠隔監視で、冷媒漏れや機器の異常を早期に検知し、メールで通知します。万が一の故障時も、契約期間中は修理費が0円(無償修理サービス)で、24時間365日メーカーサービスが対応するため、予算申請や業者手配のタイムラグなく迅速な復旧が可能です。これにより、空調停止による生産ラインへの影響や、快適性の低下を最小限に防ぎます。
効果④ 環境配慮・ESG(最新機種への更新)
契約期間終了後(7年など)は、再契約により最新の省エネ機種へ入れ替えが行われます。常に環境性能の高い設備を使用し続けることができるため、CO2排出量の削減に貢献し、企業のSDGsやESG経営の取り組みとして対外的にアピールすることが可能です。
設備の老朽化やエネルギーコストにお悩みの方は、まずは「現状を知る」ことから始めませんか?
「ウォークスルー診断」でムダを見つけ、「ZEAS Connect」で賢く更新する。
補助金の活用や、貴社に合わせた最適なプランをご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
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