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2024.04.25
省エネ・GX商材
昨今、製造業ではDXとともに省エネ・GXが1つのテーマとなっています。当社でも様々な省エネ関連商材をご提案することが増えています。今回は、ガラスに対して断熱・遮熱性を付与する特殊コーティングのご紹介です。
▼ 目次 ▼
1.窓ガラスに行う特殊コーティングで断熱・遮熱をご提案!ここ数年、SDGs、ゼロカーボンなどの大きなトレンドや、国内の電力費高騰を背景として様々な省エネ商材が採用され、地域によって補助金も数多く出ています。例えば、今回ご紹介する断熱・遮熱という点でいくと、2023年に注目された製品の一つがガラスに貼る遮熱フィルムです。ガラスに貼るだけで簡単に外からの熱の影響を抑えることができる製品として、空調機器の設定温度の調整による省エネ効果ができる商材として数多く採用されました。
しかし、コロナ禍でもあった抗菌フィルムをイメージしてわかる通り、フィルムは経年により剝がれやすくなるため、耐久性という点では少し課題があります。
そこで今回ご紹介するのが、遮熱・断熱効果を持つガラスコーティングです。
コーティングは、フィルムと異なりガラス表面にコーティング材で塗布膜を作るため、物理的な影響による摩耗を抑えることができ、剥がれやすさという点も問題にはなりません。また、今回ご紹介するフミンコーティングは、塗料の熱膨張率がガラスと同等であるため、夏と冬で40℃前後の温度差がある環境においてもガラス表面の膜厚が安定し、長い耐用年数が期待できます。
そこで今回、皆様に本コーティング剤を活用したガラスコーティングによる耐熱・遮熱性を付与をご提案いたします。詳しいコーティング材の特性は下記をご覧ください。
フミンコーティングは、ガラス面に赤外線や紫外線を吸収・カットする伝導性金属酸化物をスプレーガンで斑なく透明に塗膜を形成する特許技術です。暑い夏場は、外からの赤外線(太陽熱)を吸収・カットするため室温の上昇を抑えます。また、冬は室温の熱が逃げにくいため暖かく、結露も抑制するという優れた特性を持っています。特に本コーティングの優位性と言える5つのポイントは下記です。
❶.紫外線を約90%カット
紫外線遮蔽材を含有させた特殊コーティングを活かして約90%をカットすることができます。
❷.可視光線透過率 約80%程度確保
遮熱フィルムなどを貼ると遮光されてしまい、室内が暗い印象になる場合がありますが、本コーティングであれば、コーティング前後で透過率を80%程度確保することができるため、十分な明るさを確保することができます。
❸.赤外線約70%カット
赤外線遮蔽材も含有する特殊コーティングのため、暑さのもとになる赤外線を約70%カットすることが可能です。外気温が40℃に迫る日本の夏場でも外気温の影響を抑え、室内温度の維持を少ない電力でも可能です。
❹.耐久年数約10年
フミンコーティングは、ガラスと同じ膨張率のため、熱割れしにくい特性と高い硬度で傷つきにくい特殊なコーティングとなっています。ガラスと膨張率の異なるフィルムは日本の四季を経ると、徐々に傷んでしまいます。その点、本コーティングであれば、長期で効果が期待でき、耐久年数約10年と非常に長持ちするコーティングです。
❺.結露対策も万全
写真の施工イメージは、メーカー様のホームページに掲載されている実際の施工事例です。北向き、隣同士の窓で、右側が施工したガラス。室内温度が15℃、外気温0℃でも施工済みのガラスはくもる程度で水滴がたれません。
本コーティングは、遮熱フィルムとの比較でよく採用をいただきますが、特にフィルムが貼れない金網入りガラス、曲面ガラス、巨大ガラス、すりガラス等の環境に最適です。どの程度効果が期待できるのか?といったご質問でも結構です。まずはお問い合わせください。
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