工場エンジニアリングのマイスターが生産現場の
お役立ち情報、サービスを提供します
Useful information
2024.11.14
その他
橋梁は、道路や鉄道、さらには工場内の物流路など、社会インフラを支える重要な構造物です。その中でも、温度変化や交通荷重による伸縮を吸収し、構造物を維持する上で欠かせない役割を担っているのが橋梁伸縮装置です。
しかし、伸縮装置は経年劣化や車両走行、塩害などにより腐食し、漏水が発生することでコンクリート構造物の劣化を引き起こします。このため定期的な補修工事が必要となります。
従来の伸縮装置の補修では、装置自体の交換が主流でしたが、既設装置の撤去、新たな装置の設置、舗装の復旧など、大規模な工事を伴い、多くの時間とコストを要しました。
「交通規制が長時間にわたるため、工場の稼働に影響を及ぼさないよう調整が必要」となったり、「騒音・振動による周辺環境への配慮」が求められたりするなど、管理者・施工者にとって大きな負担となっています。
今回はそんな課題をお持ちの管理者・施工者の方へ伸縮装置補修工事の新工法をご紹介致します。
▼ 目次 ▼
1.NETISに登録!補修材Jellafin® の工法のメリット今回ご紹介する耐圧防水樹脂Jellafin®は、橋梁の維持管理に最適な耐圧防水樹脂であり、この防水樹脂を使用した伸縮装置補修の新工法はNETIS登録(登録番号:HK-210010-A)技術として登録されています。この工法は、従来の伸縮装置交換を必要とせず、既設の伸縮装置の隙間にJellafin®を充填するだけで、高い防水効果を発揮し、橋梁の長寿命化を実現します。これにより他の工事が不要となるためコスト削減や工期短縮のメリットがあります。
Jellafin®工法では、前述のとおり既設装置の撤去が不要で、主剤と硬化剤の2液を混合し、簡便な充填作業だけで防水が可能です。既設装置の撤去や新設、舗装復旧などの大規模工事や、それに伴う交通規制も不要となり、大幅なコスト削減が実現できます。
Jellafin®工法は簡易な補修工事であるため、施工時間が従来の工法に比べ大幅に短縮され、特殊な技術や熟練工も必要としません。交通規制も最小限に抑えられるため、交通渋滞の大幅な緩和が期待できます。また、硬化時間も短いため、短期間で工事を完了することが可能です。
この工法は特別な技術を要さず、既存の伸縮装置にJellafin®を充填するだけで完了するシンプルな方法です。清掃や仕上げ作業も含めて手軽に行えるため、導入のハードルが低いのが特徴です。
Jellafin®の施工は、以下のフローで行います。
掃き掃除やブロワーを使用して、伸縮装置内部の汚れ、錆、劣化部分を徹底的に除去し、清掃します。また、充填する箇所以外に補修材が付着しないよう、マスキングテープを貼ります。
主剤と硬化剤、フレークを規定量に従い、均一に混合します。ミキサーを使用することで、効率的に混合できます。
注入器またはコーキングガンを用いて、伸縮装置の隙間にJellafin®を充填します。気泡が入らないよう、丁寧に充填します。混合から30分以内に完了させます。
ヘラで表面を平滑に仕上げます。作業者が2人の場合は、充填と仕上げを分担し同時に進めていきます。
充填量、隙間、凹凸の有無を検査し、必要があれば再充填または表面をヘラで平滑にします。最後に、車両タイヤなどにJellafin®が付着しないよう、フィラーまたは乾燥砂を全体に振りかけ、ローラーで均して完了です。
Jellafin® は、公共工事から工場内まで、あらゆる橋梁の維持管理における安全性、経済性、施工性を向上させる、画期的な耐圧防水樹脂です。 詳細な資料請求、ご相談は、下記までお気軽にお問い合わせください。
同カテゴリーのお役立ち情報